





年の暮れのご挨拶として定着しているお歳暮。その昔、新年に先祖の霊を迎えるために、子孫がお供物を本家や親元に持ち寄る行事があり、これがはじまりとされています。お歳暮の品は、年越しに必要なお供物として、塩鮭やもちなど食料品を贈っていたそうです。お歳暮の由来は諸説ありますが、1年間のお世話に対するお礼や、これから迎える新年でのお付き合いを願う気持ちを表す良い機会として、現代でも大切にされています。もともとお歳暮と言えば、以前はお世話になった人に贈るものが中心でしたが、近年では社会生活を営む上でお世話になった人だけでなく、親愛の情を込めて友人・知人や親族にも贈るお歳暮へと少しずつ変化してきています。
お歳暮の時期と言えば12月上旬~12月20日頃。その年にお世話になった方に感謝の気持ちや、これからもよろし くお願いしますという気持ちをこめて贈ります。
本来はアポイントメントを取った上で、相手先にお歳暮の品を持参するのが正式ですが、仕事等忙しく都合がお互いにつかない場合は、デパートやネットショッピングから直送するのが最近では一般的になっています。その場合でも「挨拶状」を別送しましょう。お礼の気持ちや近況報告、贈り物を選んだ理由など、形式にこだわらず心を込めて書きましょう。
お歳暮の品物を選ぶ基準は自分じゃわざわざ買わないけど、貰ったら嬉しいものを選びましょう。贈る相手の家族構成は? 趣味や好きな食べ物は? 贈る相手の情報があれば、相手に喜んでもらえる品物を選ぶヒントになります。比較的保存が簡単で、邪魔にならないことも大事なポイントです。
配達でお歳暮を貰ったときには、できるだけ早くお礼状だしましょう。いただいたままで放っておくと、品物が届いたのか先方に余計な心配をさせることになります。お歳暮を贈っていただいたことへのお礼だけでなく、品物の感想をひとこと添えるのがベスト。いつもEメールでやりとりしている相手ならば、メールでもかまわないでしょう。また電話で一言お礼を言ってもいいでしょう。